投資のための資金を調達したいと考えたとき、「自由ローンは投資目的で利用可能なのか?」と疑問を持つ方もいるでしょう。
そこで今回は、その疑問にお答えしつつ、投資資金の調達に適したローンやサービス、自由ローンの一般的な使い道などをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
自由ローンは投資目的では利用不可
自由ローンとは、借りたお金の使い道が基本的に自由な個人向けローンです。
貸し手から用途を指定されることがないため、さまざまな目的で資金を活用できます。
しかしながら、「投資目的」や「事業目的」での利用は認められていません。その理由を以下で説明します。
投資を目的とする場合
自由ローンは、個人投資や事業投資のために利用することはできません。
これは、投資には元本割れのリスクがあり、リターンが得られない可能性があるためです。
貸し手側から見ると、貸し倒れのリスクが高まるため、投資目的での利用は制限されています。
事業を目的とする場合
自由ローンでは、事業目的での利用も基本的に禁止されています。
事業の成功が保証されておらず、収益が不安定であることが理由です。
投資目的と同様に、貸し倒れのリスクが高いため、事業資金としての利用は認められていません。
カードローンなら投資目的での利用が可能
投資のためにローンを利用したい場合は、自由ローンではなく「カードローン」を検討しましょう。
カードローンは、金融機関やクレジットカード会社が提供する個人向けの融資商品です。
契約時に設定した利用可能枠内で、自由に資金を引き出すことができます。
借りたお金の使い道は基本的に自由であるため、投資目的での利用も許可されています。
ただし、事業として投資を行っている場合は、カードローンでも利用が制限される可能性があります。
カードローンを投資資金として利用することには、メリットとデメリットがあります。
それぞれを理解した上で、賢く活用しましょう。
カードローンを投資資金に使うメリット
カードローンを投資目的で利用するメリットとして、「自己資金がなくても投資が始められる」という点が挙げられます。
有望な投資先があっても、手元に資金がなければ行動に移せません。
カードローンを利用すれば、必要な資金をすぐに調達でき、スムーズに投資活動を開始できます。
すでに自己資金で投資を行っている場合でも、カードローンを活用することで「追加で投資額を増やせる」という利点があります。
カードローンを投資資金に使うデメリット
一方、カードローンを投資目的で利用するデメリットとして、「損失が出た場合に返済が困難になる」という点が挙げられます。
投資は必ず利益が出るものではなく、損をするリスクも伴います。
自己資金がなく、借入金だけで投資をして損失を出した場合、返済資金が手元に残らず、返済が滞る可能性があります。
さらに損失を取り戻そうと追加で借り入れを行うと、借金が膨らみ生活に支障をきたす恐れがあります。
このようなリスクを避けるためにも、カードローンの利用は計画的に行うことが重要です。
自由ローンと他のローンの比較
自由ローンについてより深く理解するために、他のローンとの違いを確認しておきましょう。
以下では、目的別ローンとカードローンとの違いを解説します。
目的別ローンとの違い
目的別ローンとは、資金の使い道が特定されているローンのことです。
主に銀行が提供しており、消費者金融ではあまり取り扱われていません。
自由ローンと目的別ローンの大きな違いは「資金の用途」です。
自由ローンは投資・事業を除き、使い道が自由であるのに対し、目的別ローンは用途が限定されています。
例えば、車の購入に使える「自動車ローン」や、教育費に充てられる「教育ローン」などがあります。
また、必要書類にも違いがあります。
自由ローンでは本人確認書類と収入証明書が必要ですが、目的別ローンではこれらに加えて資金の使途を証明する書類も求められます。
カードローンとの違い
自由ローンとカードローンの主な違いは「借入回数」です。
自由ローンは一度の契約で一回だけの借り入れですが、カードローンは設定された限度額内で何度でも借り入れが可能です。
例えば、限度額が200万円なら、「100万円を2回」「50万円を4回」など、複数回に分けて利用できます。
また、「返済期間」にも違いがあります。
自由ローンは「最長◯年まで」と返済期限が決まっているのに対し、カードローンは毎月の最低返済額を返していく仕組みで、特定の返済期限は設けられていません。
自由ローンの一般的な使い道
自由ローンで借りた資金は、投資や事業を除くさまざまな生活シーンで活用できます。
以下に主な使い道を紹介します。
生活費の補填
自由ローンの資金は、急な出費や収入減少時の生活費として利用されることが多いです。
食費や衣料費、家賃や光熱費、医療費など、日常の支払いにも充てることができます。
家具・家電の購入費用
新生活のスタートや故障した家電の買い替え時にも、自由ローンの資金を活用できます。
冠婚葬祭の費用
結婚式やお葬式などの冠婚葬祭にかかる費用も、自由ローンでカバーできます。
結婚式であれば、会場費や衣装代、料理や引き出物の費用など、多岐にわたる費用に対応可能です。
また、結婚指輪や新婚旅行の費用にも利用できます。
旅行費用
旅行時の航空券代や宿泊費、観光費用など、多くの出費にも自由ローンの資金を充てることができます。
急な帰省や出張が必要になった場合にも便利です。
引っ越し費用
引っ越し業者への支払いだけでなく、敷金・礼金などの初期費用にも利用できます。
子どもの習い事費用
月謝や道具の購入費など、子どもの習い事にかかる費用にも活用できます。
予備校や塾の費用については、教育ローンの方が金利が低い場合もあるため、比較検討がおすすめです。
資格取得のための費用
資格取得に必要な教材費や受講料、スクールの授業料などにも利用可能です。
慰謝料などの支払い
事故やトラブルで慰謝料を請求された際にも、自由ローンの資金で対応できます。
投資資金の調達に便利な「ファクタリング」
投資目的で資金を得たい場合、「ファクタリング」の利用も検討してみてください。
ファクタリングの基本的な仕組み
ファクタリングとは、持っている売掛金をファクタリング会社に売却し、入金日前に現金化するサービスです。
「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」があり、前者は利用者とファクタリング会社の契約、後者は利用者・ファクタリング会社・売掛先の三者で契約を行います。
資金化までの期間は会社によりますが、最短即日で資金を得ることが可能です。
ファクタリングで得た資金で投資が可能
ファクタリングは借り入れではなく、自社資産の売却による資金調達です。
そのため、得た資金の使い道は自由で、投資目的での利用も問題ありません。
ファクタリングを利用すれば、投資資金を迅速に手に入れることができます。
まとめ
自由ローンは多目的に利用できるローンですが、投資や事業目的での利用はできません。
投資資金を調達したい場合は、用途が自由なカードローンやファクタリングの利用を検討しましょう。
各ローンやサービスの特徴を理解し、自分に最適な資金調達方法を選択してください。